■はじめに
いよいよ今回から本編がスタートします。
Part1から順序よく練習、学習を行なって下さい。これからご紹介する譜例やフレーズは、ある程度知識があり、弾く事が出来る中級者以上の方を対象としているので、細かい説明等は省かせていただく事もございます。また、ご紹介するフレーズにはフュージョンギターを弾いていくためのヒントが隠されています。ただ弾いてくいくのも良し、アナライズ(分析)が出来る方は是非アイデアを盗んでいただければ幸いです。
練習を行う際の3つのルール
- 必ずメトロノームを使用する事
[リズムの理解] - 確実に弾く事が出来るテンポからスタート
[テクニックの理解と実践] - 特に指定がない場合はクランチトーンで
[ノイズの処理とダイナミクス]
■テクニックについて
フュージョンギターは他ジャンルと同様に、様々なギターテクニックを駆使して演奏されます。単音弾きや和音を弾いていく上で、よく使用されるテクニックを確認していきましょう。また、これらを知っている、既に使用している方もおさらいをしておきましょう。テクニックの紹介にはなりますが、あえてフレーズの難易度は少し高めに設定しています。設定テンポで全てのフレーズが正確に弾けた方はテクニックの理解、フィジカルの土台はバッチリ。
オルタネイトピッキング
エコノミーピッキング
スウィープピッキング
フィンガーピッキング
ハイブリッドピッキング
ブリッジミュート
ハンマリングオン
プリングオフ
スライドイン
スライドアウト
レガートスライド
シフトスライド
半音チョーキング
1音チョーキング
1音半チョーキング
クォーターチョーキング
カッティング
ビブラート(縦)
左手で丸型のドアノブを回すように音程を揺らします。
チョーキング同様に指の曲げ伸ばしはNGです。揺らす音程の幅やスピードをしっかりとコントロール出来るようになりましょう。
ビブラート(横)
指先を同フレット内で左右に動かして音程を揺らします。
ストローク
肘からの連動で手首が揺れるイメージ。
■フィジカルについて
ここで言うフィジカルとは速く正確に弾いていく事や、音量や音価を揃えてリズムに合った演奏が出来ることを指します。これらはスポーツと同様に訓練する事で伸ばしていく事が可能です。使う使わないは置いておいて、まずは適切なフォームと力の配分で所謂”速弾き”を習得しましょう。200km/hが最大速度の車で80km/hの速度を出すのと100km/hが最大速度の車で80km/hを出すのとでは、まるで話が違ってきます。その後に音量のダイナミクスや歌わせ方等を研究していきましょう。
Technical Difficulties / Racer X
Concert / Cacophony
■まとめ
Part1の今回はテクニックとフィジカルについて書かせていただきました。これらはジャンル関係なくギターを弾いていく上で、全ての土台となります。例えるならサッカー選手がキック練習を行うのと同義です。それぞれの項目で紹介した譜例はあえて難易度を上げており、中級者〜上級者の方へプレイを進化させるためのヒントになるようなフレーズを提供させていただきました。必ずメトロノームを使用して、リズムを理解しながら、確実に弾けるテンポから練習を行って下さい。
■教材ダウンロード
これらの譜例、教材をnoteよりPDFでまとめてダウンロードが出来ます。印刷して練習を行いたい方、投げ銭をしてもいいよ、という方がいればnoteからダウンロード下さい。
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